ベルリン、５週目。

ベルリンに来て５週間が経ち、行きつけのお店も出来てそれなりにお店の人とも馴染んでおります。

これまでの海外遠征ではあっちこっち移動を続けて転々とすることが多く、今回のように５週間もの間同じ土地や同じホテルに滞在し続けることは珍しいことです。その為、今ではここでの生活にも全く違和感がありません…。それはベルリンという街が安全で居心地の良い土地であるから落ち着いてしまうのだと思います。

だから尚更、息子・興人（おきと）の成長による変化が目立ちます。喋れる単語も増えて会話ができるようになっていたり、自由にiPhoneでパズルゲームで遊んだり…。少し離れるともう彼のスピードについて行けない自分がおります。。

我ながら奇妙な生活をしている自覚はあります（笑）、…と同時にこれが自分の仕事であり人生であることも。だから文句はありません。むしろ面白い人生に感謝しています。今の内に色々経験しておいて１つでも多く自慢話を子供に聞かせることが目標です。

ところで、僕も親として世界中を遠征してみると普段"g"スケートパークで見る以上に様々な子育てを目にすることが出来ます。これもこの職業の特権の１つと思い、機会があるごとに親御さんとお話させていただきますが、やはり勉強になることばかりです。是非とも真似をしてみようと思うことや、僕はそういう教育はしたくないと思うことまで、内容は様々ですがどちらにしても非常に勉強になります。

子供と離ればなれで妻に任せっきりの僕ですが…、それでも僕なりの子育てに対しての決意があります。それは、子供が成長し自立を目指す頃には何か１つでも正々堂々と人と向き合い、胸を張って社会の中で立っていられる「自信」を付けておいてあげようと思うことです。これはその子によって「勉強」かもしれませんし「絵」や「インラインスケート」「語学」かもしれません。僕の息子に関しては今はまだわかりませんが、全てのことに共通して言えることは"土台は大切"だということです。そのことを伝えることが僕の父としての役割であると信じます。それを教えることに子供の年齢や方法は決まっていません。僕は息子と一緒に楽しみながらお互いに成長していければ幸せです。

そんなことを考えながら遠征をしています。
だから、色々なものを見て、興味のある人の話を聞いて勉強しています。

今日は朝からとても天気が良かったので今回のプロジェクトスタッフのご家族に誘われるがままにブランチへ行き、そのまま散歩をしてきました。贅沢なお休みでございました。また好きな場所が増えました。感謝。。

2.19。

本日、２月１９日は息子・興人（おきと）の誕生日。
今日で２歳になりました。おめでとう！そして私の父の誕生日でもあります。おめでとう！

ここベルリンに居てる間に妻の誕生日、我々の結婚記念日、興人の誕生日、父の誕生日を逃しております…。興人の誕生日は一緒に祝いたかったなぁ…、トホホ。。

こうして僕の留守が多い中、興人が順調に成長しているのは妻の日々の努力と、お互いの家族、スケートパークの仲間やお客さま、我々を支えてくれている全ての皆さまのおかげであります。改めて感謝します…！本当にありがとうございます。

僕自身、スケートリンクを我が家だと思い好き勝手にさせてもらいながら育ちました。しかし、今になって思えば親の目のつかない所ではたくさんの大人達に見守られ、多くの危険から逃れながら成長してきたのだと感謝しています。興人も全く同じです。誕生日とは親である僕たちが皆さまに感謝する日であります。これからも宜しくお願いいたします。

早いもので、興人もあと１８回誕生日がきたら成人です（笑）。

さて、僕はドイツ・ベルリンに来て４週目に入っています。
今週末は仕事がお休みとなり、今日は朝から一人でカメラ片手にぶらぶら散策。すると日本人観光客の方に道を尋ねられました。この街に対して貫禄でてきたか？

とにかく、歩いてるだけで楽しい街であります。
今のペースで仕事が進めば、おそらく３月１１日に帰国します。あと３週間、精一杯自分にしかできない仕事を頑張らせていただきます。

ベルリンでの休日。

大阪生まれの神戸在住者としては、毎日マイナス１０℃近い気温のベルリンでの生活はとんでもなく寒い…。特に僕は首が弱く、この寒さによって身体を壊さないように注意することも気をつけないといけません。ここでの生活はこれからまだ３週間程続くので、こんなところで首が動かなくなっては困ります…。

街にはすっかり慣れました。地下鉄もあり、移動も便利。
僕は初日、空港からホテルまでの送迎車の中から街を歩く人達を見て誰もがうつむき加減でポケットに手を入れて早足で歩く姿から「暗く冷たい街なのかな…」と感じてしまっていたけれど、一歩外に出ると理解できた…、この寒さの中では陽気に歩く余裕なんて持てない。目的地に早く辿り着くことで精一杯になる…。だけど実際には、ホテルの従業員、近所のお店、一緒に働く地元スタッフを見ていると皆さんとても温かくフレンドリーな人が多く、嬉しくなる。実は陽気な人が多い街でした。ベルリン在住の友達が言うには「日本では仕事に人生を捧げる人が多いけれど、我々は生きる為に仕事をして人生を精一杯に遊ぶ」らしい。

さて、ここベルリンでは基本的に週末はお休みとなっています。
その代わり、月曜日から金曜日までは一日中滑りっぱなしの内容…。スケーターの方ならスケートブーツを履いたままの生活の辛さを理解していただけるでしょう、滑らずとも立っているだけで身体はバランスを取ります、足裏だって疲れてくる。

僕も久々に腹筋から太ももや足裏の筋肉が"パンパン"になり、今日のお休みはストレッチやマッサージで可能な限り自分自身の身体をほぐす作業に没頭しておりました。その為、時間はあるけれど食事以外には外出する余裕も元気もなく、一日中ホテルの部屋に閉じこもったままの、なんとももったいない時間を過ごさせていただきました…。なんてったって私も仕事に人生を捧げる日本人でありますから…（苦笑）。。

ということで、明日からまたみっちりと滑らせていただきます（仕事の内容に関してのメールやコメントをいただきますが、すみません…今回の仕事内容はまだ言えません）。

ハイチュより。

日本も寒いようですが、皆さんお元気ですか？
僕は元気です。ベルリンでの生活も１週間が過ぎ、今もまだいつ帰国できるのか全く先が見えない日々を送っています…。現在ベルリンはマイナス８℃〜１３℃。神戸では経験したことないくらいに寒い環境の中で毎日汗を流しながらパワフルに滑らせていただいております。

息子・興人（おきと）は今月１９日で２歳となります。
…ここまで驚く程にあっという間でした（僕の留守が多いせいですね）、順調にすくすくと日々成長しております。これも全てまわりの皆さんの支えのおかげです。心から感謝します。。

最近では言葉を真似して少しずつ喋れる単語が増えてきています。
実は、日本を発つ前夜にお風呂の中で「パパは明日からドイツってところに行くからな、ママと仲良くしとくんやで」というと、興人は『ハイチュ』と言いました。以来、「パパはどこ？」と聞くと『ハイチュ』と言うようになったそうです。僕は今ハイチュに居ます。

そして、家のインターホンが鳴る度に『パパ！パパ！』と言って玄関に走って行き、その度にガッカリするらしいのです…。僕としては、これ程嬉しいことはなく、同時に胸が痛みます。早く帰って嫌がられる程抱きしめてやりたい。。

だけどそれはもう少し先になりそうです。
だから今僕がやるべきことは、目の前にある任務や仕事を全力でやり遂げて今回も胸を張って家族のところへ帰れるよう集中すること。将来、興人に話し聞かせられるような土産話にすることです。